2013年1月24日木曜日

スキーリゾートの共同プロモーション例

ちょっと古い話だが、米ニューヨーク州にある11地区の20のスキーリゾートが1月10日のリフト券を先着1万名に10ドルで販売するという話をNYTが伝えていた。

通常であれば1日84ドルのWhiteface mountain lake placid,47ドルのBelleayre、75ドルのGore Mountainといったところも10ドルで一日リフトを提供するという一大キャンペーンを20のスキーリゾートが共同で行ったわけだ。

もうこのプロモーションは終わったが、下の共同サイトでリゾートごとにリフトチケットの登録をさせていた。当然、氏名やメールアドレスを入力させたので、その後のマーケティングにも使う算段がついていたようだ。


さて、 「私をスキーに連れて行って」という過去の一大社会現象以降、右肩下がりのスキー客数の歯止めがかからない日本で、この種の共同プロモーションといえば、系列やチェーン展開しているスキー場なら聞いたこともあるが、系列をまたいだものはあるのだろうか?

ひとつやふたつが赤字覚悟のキャンペーンを張れば地元メディアのひとつは報道してくれるが、それでは地元スキーヤーやボーダーにしか訴求しない。しかし、州全体で20のリゾートが共同でやるとなると、NYTimes.comといったナショナルメディアが報道してくれる。全米規模での露出が稼げることになる。

この効果を考えて系列をまたいだプロモーションを企画、説得したのは誰なのかを考えると、プロモーション後、リゾートごとのマーケティング施策までを考えに入れれば、きっとどこかのマーケティング会社が骨を折ったはずだ。

年末から年始にかけてスキー場のニュースに接していないことからも、日本にもそんなマーケティング会社がいてほしいなとは、思います。

出典:NYTimes.com In Transit / New York Areas Offer $10 Lift Tickets, for a Day