2012年9月5日水曜日

参考:グループ用のシーズンパス

先日のSankeiBizに、西武が傘下のスキー場で小学生以下のこどもリフト料金を無料化するという記事があった。

出典:SankeiBiz

例えば、苗場エリアの限定リフト券や苗場ファミリーゾーン専用券の場合、以下のようなリフト券種がある。
小学生以下が無料になったので、夫婦二人で最大8,000円、あるいは7,000円で子供とスキーに出かけられることになる。ホテルやリゾート施設で実施する子供向け企画をテコに家族客を呼び込もうという算段だ。

ただし、交通費、宿泊費、食費、お土産代に加えてのリフト代を考えると、年に2度以上家族連れでスキー場を訪れる客は期待できないということなのか、シーズンパスは販売していないようだ。

しかし、家族連れのしがらみからは無縁であり、スキー・スノーボードに熱中しているターゲット層に対してシーズンパスは有効に機能するはずだ。そういったターゲットは友人、知人達と連れ添ってリゾートに足を運ぶはずなので他の多くのリゾートではシーズンパスを出している。

そのシーズンパスの参考になるケースがある。

カナダのNorquayというスキー場のシーズンパスには、Super Senior(80+)というチケットがあるし、Midweek Indy Pass、Power of 4 passというチケットもある。
Super Senior(80+)は言わずもがなだが、Midweek Indy Passとは月~金曜日の9時から4時まで有効なチケットで、Power of 4 passは何かと言うと、4人グループで一括購入するシーズンパスだ。

そして、米国のChestnut Mountainにも、Fill-A-Quad Season Passesがある。
これも4名の氏名、住所、メール、電話などを登録して一括購入するシーズンパスだ。

Norquayも、Chestnutも、提供している4人グループ向けシーズンパスは、一人でシーズンパスを購入するよりも一人あたりの単価が安くなる。また、4人そろって出かける必要もなさそうなので共同購入クーポンにちょっと似ているチケットだ。

定価の半額近くの特別価格を設定した上で、グルーポンやポンパレに手数料として50%前後をもっていかれる共同購入クーポンよりも、リゾートの負担は少ない。ただし、グルーポンやポンパレといったブランドのネームバリューで集客できない分は、リゾート単独のプロモーションが必要だ。しかし、ソーシャルでつながるターゲットにうまく伝えることさえできれば、シーズンパスを購入するターゲットが1人から、もっと多くのターゲットに増やすことができるかもしれない。

あ、そうそう。上のサンプルは4名固定のシーズンパスになっているけれど、ここはもっと柔軟に導入する必要がある。例えば、「4名以上であれば何人増えても1人当たりのシーズンパスは同額です」といった修正が必要だろう。あるいは自主的なアフィリエート活動を期待して「4名以上集客したリーダーは半額」などだ。

もう9月に入ったわけで、2012・2013年シーズンはすぐ目と鼻の先に顔をのぞかせている。是非、柔軟なシーズンパスを設定し、新しいシーズンを乗り切っていただきたい。

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