2012年5月16日水曜日

Pinterestを導入しているダラス美術館

昨日、ダラス美術館のアニュアルレポートについて書いた処だが、

参考:マサダ ダラス美術館のアニュアルレポートはどこにある?

下のように ダラス美術館のトップページ、センターにコミュニティというセクションがあり、参加している、活用している各ソーシャルスペースのアイコンが所狭しと並べられている。(クリックでサイトへ)


Facebook、Twitter、Flickr、YouTubeはもちろん、ブログ、RSSフィード、LinkedInもあるし、果てはトリップアドバイザー へのリンクまである。

そんな中でも目を惹いたのは、Pinterestだ。画像や動画の共有サービスとして急速に勢力を拡大しているPinterestをすでにサポートしているということだ。


美術館と言えば所蔵品の複製に対して神経質になるところだが、ダラス美術館はその逆路線を走っているかのようだ。Pinterestユーザの画像共有に参加し、フォロー・フォロワー関係を構築し、ユーザ・オーディエンススペースで所蔵品に「ピン」をつけてもらうことで、自施設のプレゼンスを拡大しようとしている。

昨日書いたScribdにアニュアルレポートのPDFをアップさせ、露出・共有を促進させていることと加えて、もう、逆転の発想というよりも、逆転すべきレガシー的な発想が頭からないのかもしれない。ダラス美術館のマーケティング担当者は、それこそミレニアル世代であり、ネットとPC、携帯・スマホ、SNSが大前提にくるマーケティングマインドを持っているようだ。その担当者が利用者・オーディエンスであるミレニアル世代と全く同じ土俵に立って会話をしているかのようだ。これは、そこらにある一般事業会社のマーケティングマインドをはるかに飛び越えたレベルに達している。

このギャップは途方もなく広く、深く、埋めようもないものに映ってしまうが、一方、日本だってミレニアル世代がいる、彼らに期待しようと思う部分がせめぎ合っている。

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