2012年5月22日火曜日

ウォールへの投稿許可が広げるコミュニケーション

昨日の金環日食は日本中を興奮のルツボに叩き込んだ、とまでは言えないけれど、多くの人々がグラスをかけて観察したようだ。

先週から様々な施設、天文台、一般企業、プラネタリウムなどが特別サイトを立ち上げたり、公式サイトで金環日食を取上げていた。

さて、この金環日食はなにも日本だけの話ではないので、いろいろな国でも取上げられていた。そんな中で米国のユタ州のソルトレイクにあるクラークプラネタリウムは、 昨日、次のツィートを行っていた。
もうひとつある。
「Facebookページにみんなの撮った金環日食の写真を投稿して、シェアしてね」、「金環日食の写真を撮ったらFacebookページでシェアしてね」と呼びかけていた。

アメリカの金環日食は夕方だったので、まだレスポンスは少ないようだが、シェアされた写真がすでに上っていた。
ただ単に、天文台やプラネタリウムといった専門施設が、機材を活かして撮影した写真をTwitterやFacebookにアップして鑑賞してもらうだけではなく、一般ユーザが様々なロケーション、機材、タイミングで撮影した写真をシェアしてもらう取り組みは、昨日書いた「ブルックリン美術館のクラウドソーシング」にもつながってくるアプローチだ。

参考:ブルックリン美術館のクラウドソーシング(速報)

そして、それを可能ならしめるのは、ページ・ウォールに対してファン、および一般ユーザの投稿、写真・動画のアップロードを許可していることだ。

一般ユーザにとって自分のTwitterやFacebookに日食写真をアップするより、クラークプラネタリウムのFacebookページでシェアしたほうが、より多くのユーザの目に触れる機会が多く、より多くの感想をもらうことができ、コミュニケーションが広がる。新しいユーザと友人になったり、長いこと会っていなかった昔からの友達ともう一度つながることができる。

クラークプラネタリウムにしても新しいコンテンツの共有を受けて、写真をシェアしてくれた新しいユーザ、ファン、フォロワーを獲得して、コミュニケーションを広げることができる。

それもこれもウォールへの投稿ができるからこそだ。

Facebookページを広報チャネルのひとつとして、ウォールへの投稿を許可していない企業も存在する。しかし、許可しないメリットよりも、許可した上で、コンテンツの共有やコメントのやり取り、いいね!やシェアを行ってユーザとコミュニケーションを行うメリットの方が大きい。

という、基本的な考え方をクラークプラネタリウムは持っている。当然、他の集客施設や一般事業会社でも共有されている考え方だ。

Facebookページをお持ちの施設、これからページを開設しようとされる施設には、この基本を押さえておいてほしい。間違っても、国内最大、世界的な自動車メーカーのアプローチは参考にされないように。

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